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練り切り「ほおずき」を和菓子の研修で作りました。

20年近く前、一度ほおずきを練り切りで習ったことがありますが、全く作り方が違い驚きました。

昔作ったときはみんなで「パプリカ?」と笑いあった記憶があります。

和菓子は「抽象」の表現の世界ですから「写実」とは違ってそっくりに、という感じではなくあくまでも「雰囲気」です。

それでも、昔習った「パプリカ」に見えたほおずきよりはるかに成形しやすかったと思います。

そういえば子供のころお盆になると必ずと言っていいほどほおずきが飾られていました。

我が家の子供たちは「ほおずき」を知らないかもしれません。

写真のバックにぼかして入れたかったのでほおずきを買ってきたのでせっかくだから見せてあげましょう。

「たべものじゃないよ」と言っておかないと食いしん坊の誰かさんは「どうやって食べるの?」と言い出しかねませんね。

ところでお盆、ってなぜほおずきを飾るのかしら?

と思って調べてみたら、ありましたよ。

お盆にほおずき(鬼灯)を飾るのは、丸みお帯びた形と炎のようなオレンジ色の見た目が盆提灯に似ているからです。

お盆にはあの世からご先祖様が帰ってくると言われ、家々ではご先祖様が迷わずに帰ってこれるようにと盆提灯を飾ります。

この盆提灯に形と色が似ているということから、昔の人が盆提灯に見立てて飾り始めたのが始まりだと言われています。

なるほど~。

先端にかけて色が変わっていくのがお分かりいただけますか?

和菓子はパンとは違って細部まで繊細ですね。